【お目見えしたカプセルトイ=伊賀市丸柱で】

 三重県伊賀市丸柱にある伊賀焼伝統産業会館に4月下旬、伊賀焼の置物やミニチュアサイズの器などが入ったワンコイン(500円)のカプセルトイがお目見えした。

 同会館を運営する伊賀焼振興協同組合が、例年ゴールデンウイークに開く「新緑陶器市」に合わせて準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で陶器市は中止に。それでも会館や窯元を訪れる人に伊賀焼を手にしてもらおうと、同会館に設置し、今後はイベント出展時にも設置する予定だという。

 同組合では、備前焼(岡山)や宇和海産真珠(愛媛)のカプセルトイがあることを知り、組合員の窯元に作品の提供を呼び掛けて準備を進め、カプセルに入る数センチサイズで制作した動物の置物、ミニチュア土鍋、くいな笛など50種類ほどを準備した。代金を窓口で専用コインに交換し、カプセルに入りきらないものは番号を書いた紙と引き換える仕組みになっている。

 コロナ禍の来館者は個人客と県内の修学旅行が中心で、同組合の森里博信専務理事(46)は「子どもだけでなく大人も、何が出るかわからない楽しみを味わってもらい、伊賀焼の実物を持って帰ってもらえたら」と話した。

 開館は月曜を除く午前9時から午後5時。

 問い合わせは同会館(0595・44・1701)まで。

2021年5月15日付795号3面から

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