【学校林に設置された遊具で楽しむ児童ら=名張市薦生で】

 三重県名張市の市立薦原小(薦生)1年生17人が5月6日、近くの学校林(約1300平方メートル)で自然体験学習に取り組んだ。地域が進める整備事業で設置された丸太の遊具などに触れながら、地域の自然の豊かさを学んだ。

 同小の学校林は、校舎から北東約1キロにあるスギやヒノキが植えられた人工林で、かつては木造だった校舎の補修で使う木材や冬場の暖房用の薪を採っていた。その後いつしか人が立ち入らなくなっていたが、2016年から県の交付金を活用して地元の薦原地域づくり委員会が整備に着手。間伐材を活用したアスレチック遊具などを設置しており、昨年度は木立の間に張ったワイヤを滑車で滑る遊具を新設した。

 この日は薦原市民センター地域事務員の松並昭男さん(72)や、地域のボランティアも参加。子どもたちは松並さんから森林の大切さなどについて説明を受けた後、丸太のブランコに乗ったり一本橋を渡ったりと元気に体を動かしていた。

 片山泉音さん(7)は「ブランコがとっても楽しかった」、松並さんは「学校林を持っている学校は珍しい。自然の大切さを学んでもらいたい」と話していた。

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