【来場を呼び掛ける服部さん】

 福岡県筑後地方で生産され、国の重要無形文化財に指定されている伝統的工芸品「久留米絣」を使い、現代のライフスタイルに合わせた洋服や帽子、手提げかばんなどの作品展が、5月8日から10日まで、三重県名張市桔梗が丘3番町の「振袖専門館レンタル&フォト TACHI・花」で開かれる。入場無料。

 久留米絣は、天然の藍と白い幾何学模様との対比や、染める回数によって生まれる藍の濃淡などが特徴的だが、現在はモダンな柄や明るい色合いの生地も増えているという。あらかじめ模様の通りに染めた糸を縦横に織り上げ、柄を合わせていく手法で、かつては各家庭で手織りしていたとされる。

 8、9日は午前10時から午後6時まで、10日は同5時まで、感染防止対策も実施して開催する。大小合わせ200点ほどが並ぶ予定で、同店店主の服部由孝さんは「コロナ禍で、織り手の皆さんも苦しい状況が続いていると聞く。深い味わいのある、日本を代表する芸術的な織物を、この機会にご覧頂けたら」と来場を呼び掛けている。

 問い合わせは同店(0595・44・6555=水曜休)へ。

2021年4月24日付794号12面から

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