三重県内の新型コロナウイルスの変異株の感染状況はーー。県が5月5日発表した変異株による感染者は146人、累計628人。大半が感染、重症化しやすい可能性が指摘されている英国型の「N501Y」の変異と見られ、今のところ南アフリカやブラジルなどで確認された変異株は確認されていないという。


 県によると、県内で初めて確認されたのは3月中旬。陽性が判明した男性の検体を国立感染症研究所に送り、ゲノム解析を実施した結果、英国型の「N501Y」と判明した。男性は海外渡航歴もなく、不特定多数との接触も無かったという。

 3月以降から5月5日までに特別老後老人ホームや飲食店、大学、会社、福祉施設などで発生した24のクラスター(感染者集団)のうち20のケースで変異株を持つ陽性者が含まれていることが判明している。
 

 これまでに変異株が確認された628人のうち男性337人、女性291人。年齢別では10歳未満40人、10代53人、20代164人、30代89人、40代80人、50代94人、60代40人、70代29人、80代以上39人となっており、20代から50代の年齢層が68%を占めている。死亡者は70代4人、80代以上6人となっている。


 発症時期は3月中旬11人、同下旬77人、4月上旬109人、同中旬171人、同下旬144人、発熱や咳などの症状のない無症状は116人となっている。


 県民に対して、県医療保健部感染症情報プロジェクトチームでは「変異株であっても、3密の回避、マスクの着用、手洗いなどの対策は従来と同様に有効。あらためて感染予防対策の徹底をお願いしたい」と呼び掛けている。


 

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