【訓練で要救助者に見立てた人形をボートに引き揚げる隊員たち=名張市長瀬で】

 水の事故が増える季節を前に、三重県名張市の名張消防署は4月27日、長瀬親水公園(長瀬)近くの名張川で水難救助訓練を実施した。

 この日の訓練には、山岳救助など特殊事案に対応する同消防署特命救助チーム所属の20代から40代の隊員ら11人が参加。川底に人が沈んでいると通報があったという想定で、流れのある川の中で、シュノーケルなどを装着した隊員がゴムボートを操船。要救助者役に見立てた人形や隊員に近づいて救出後、川岸へと運んだ。

 水深約2メートルの川底に沈んだ人を救助する訓練では、とび口などを使って捜索。人形を専用の担架に乗せた後、隊員が力を合わせてボート上に引き揚げた。

 例年は下流の同市薦生の名張川で訓練をしていたが、今年は更に水量の多い同公園近くに場所を変更。訓練は28日にもあり、延べ22人が参加する予定。

 川辺を訪れる人に向け、同署消防救助室の中嶋啓之室長は「立ち入り禁止の場所には入らないで。子ども連れの場合は、親が決して目を離さないで」と注意を呼び掛けていた。

 市消防本部によると市内で発生した水難事故は、20年が3件、21年は26日までに1件発生している。