【答申書を手渡す審議会の中川会長(中)と中村副会長(右)=伊賀市役所で】

 三重県伊賀市の文化振興審議会は4月26日、2025年までの5年間に取り組むべき文化振興プランの前期実行計画をまとめ、岡本栄市長に答申した。

 同計画は、19年に策定・施行した文化振興ビジョンと文化振興条例を基に岡本市長が20年5月に諮問した。審議会は4回開かれ、「ひと」「まち」を育むという2つの視点とともに、文化芸術基本法に加えられた教育や福祉、医療、多文化共生、観光など各分野と連携し推進するという視点も重視している。

 各取り組みは▽文化権の保証▽子どもたちのために▽人材育成・活用▽施設の整備と活用など文化振興ビジョンに掲げた基本方針7項目に沿っており、「子ども未来」など3つのプロジェクトも設定。取り組みの主体を明らかにするため、図式化して示した。

 答申の提出には審議会会長の中川幾郎・帝塚山大名誉教授と副会長の中村忠明・伊賀市文化都市協会理事長が出席。中川会長は「このプランは年齢や障害の有無、所得などに関係なく芸術文化に触れる権利があるということを示したのが一つの柱」と述べた。

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