三重県は4月25日、伊賀市の20代会社員女性1人を含む県内男女36人が新型コロナウイルスに感染し、4月中旬に陽性となった男女2人の変異株感染が判明したと発表した。県内の感染者は延べ3526人、変異株に感染したのは304人となった。

 発表によると、伊賀市の会社員女性は、9日まで県外に居住。22日に症状が現れ、翌日に検査をしたところ陽性が確認された。20日まで出勤しており、現時点で特定されている濃厚接触者は職場関係者4人。

 鈴鹿市の60代会社員女性は、23日に陽性が判明。20日に友人、16日から21日までに別居親族と会話をするなど接触があった。女性の同居家族の20代と60代男性2人の他、会話をしていた10代中学生男子と県外男子学生、30代女性、40代男性も濃厚接触者として検査し、陽性となった。同市ではこの他にも、10歳未満から40代までの男女6人の感染も確認されている。

 四日市市では男女8人が感染。20代専門学校生の女性は、同じ学校に通う22日に陽性となった桑名市の女性の接触者。60代自営業男性は、県外への訪問や県外の人との接触歴はなく、30代男性は10日と11日に愛知県に帰省していた。同市では、すでに判明している感染者の濃厚接触者として、10歳未満から90代の男女5人の陽性も判明した。

 この他に、鳥羽市で5人と桑名市で2人、東員町、亀山市、菰野町、志摩市、伊勢市、津市、県外で1人ずつが感染。県外の50代男性は、県内59例目のクラスター(感染者集団)が発生した寺田病院(夏見)の医療関係従事者。同病院では、検査対象者200人のうち、陽性10人、陰性190人となった。

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