【ワクチン接種を受ける名張市内の高齢者施設入所者の女性(市提供)】

 三重県名張市で4月20日、65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種が始まった。供給量が限定されるなか、クラスター(感染者集団)を防ぐ観点などから高齢者施設入所者らへの接種を先行して進める。

 市福祉子ども部によると、この日は特別養護老人ホームなど市内の高齢者施設3か所で入所者と従事者計55人が1回目の接種を受けた。このうち1施設では、午後1時30分から接種を始め、入所者11人と介護士など9人が問診と経過観察を含め1時間ほどで接種を終えた。午後3時時点で強い副作用はみられていないという。

 同市では、市内35か所の高齢者施設入所者と従事者計約2300人の他、6か所の障害者施設に入所する高齢者計約80人も優先対象としており、2回目の接種を含め6月末までの完了を目指す。

 施設入所者以外の高齢者(約2万5000人)には、4月26日に接種券などを発送し、5月24日以降に医療機関での個別接種、6月中に集団接種をそれぞれ始める予定。

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