【西池・新池の間から南方を一望する=伊賀市大谷】

伊賀市 佐那具駅~伊賀上野駅

 身近な地域を記者が実際に歩いて巡る「てくてく歩記」。今回は、上野盆地の北部に位置し、JR関西線沿いに集落が続く伊賀市府中地区から三田地区にかけての約6・5キロを歩きました。(取材・山岡博輝)

 出発は佐那具駅。晴天に恵まれた3月初旬のある日、午前9時すぎに歩き始めました。踏切を渡り、外山の集落へ。路地を抜け、山の方へ進むと、白い石の鳥居が見えます。この先にある、歩いてしか行けない諏訪神社の一の鳥居です。ツバキの咲く参道は間もなく、斜面を上る山道に変わりました。

木々に囲まれた諏訪神社の社

 小高いところにある「庚申塚」に立ち寄り、「もう上には何もないのでは」と思ったころ、「諏訪神社」と書かれた標柱が出現。倒木をよけて進んだ先に次の鳥居が現れ、集落から15分ほどで諏訪神社に到着しました。

 山の神を含め4つの社が並び、周囲は奇麗に整えられています。眺望は利きませんが、地形図で見ると70、80メートルは上ってきたようです。落ち葉やコケで道は滑りやすく、帰りは足元を見ながら慎重に下りていきました。

諏訪神社への参道から南方を一望する

 外山に戻り、西隣の坂之下へ進んでいくと、小高い場所に古い集会場があり、のどかな風景が続きます。東条の集落に差し掛かるとJR関西線の列車とすれ違い、竹林の先にある誓光寺へ立ち寄ると、近くでニワトリの鳴き声が聞こえました。朝から歩いてきた至る所で、梅が見頃を迎えています。

色とりどりの花が咲く土橋公民館前のプランター

 西条の集落に入ると、やぶからキセキレイが飛び出し、路地を抜けて波多岐神社へ。手水の石に刻まれた「三之宮」の文字を確認し、境内で小休止。更に西へ進むと土橋の集落へ。公民館前の老人クラブの花壇では色とりどりの花が咲いていました。集落を抜けて北側へ上っていき、振り返ると、上野盆地を広々と見渡せる眺望が広がっていました。

三田坂バイパスのすぐ脇にある池

 集落北側にある2段の池のほとりに立つと、水面が陽光で輝き、心地良い風が吹き上げてきます。大谷の集落からは、国道422号の三田坂バイパスの橋脚などがちらちらと見え、大小2つ並んだ池には頭の黒い水鳥が1羽だけ羽を休めていました。最後は三田の集落を抜け、伊賀上野駅へ着いたのは正午ごろ。歩数計は8870歩でした。

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