【模擬投票を体験する生徒たち=名張市東町で】

 三重県立名張高校(名張市東町)で3月15日、来年4月から民法改正で初めて18歳新成人となる1年生を対象に、政治参加の大切さを学ぶ模擬市長選挙があった。地域のボランティアが立候補者役となって政策を訴え、生徒約150人がメモを取ったり質問したりし、実際の選挙さながら1票を投じた。

立候補者役を務める重森さん(左)と伊集さん=同

 同高では公民科の現代社会の授業の一環などで、主権者学習に取り組んでいる。5日には「出前トーク」として市職員がまちづくりや福祉、産業など、市の取り組みや課題などについて生徒に紹介。この日はグループワークで市の課題について話し合った後、総務省のアドバイザーで立命館宇治中学校・高校(京都府宇治市)の杉浦真理教諭を講師に迎え、模擬選挙に臨んだ。

 模擬選挙では、赤目四十八滝キャンプ場を管理する一般社団法人「滝川YORIAI」事務局長の重森舞さん(37)と、新聞販売業などを展開する「アサネットワーク」代表取締役の伊集基之さん(49)が、学校側の依頼に応じて立候補者役を務めた。それぞれが普段の活動経験を基に、地域課題の解決に向けた支援体制作りや、若者主体のまちづくりなど、約10分間の演説で持論を展開した。

 演説後、生徒たちは候補者に質問するなどして公約を比較。実際の選挙と同じ記入台で投票用紙に候補者名を書き、本物の投票箱に1票を投じた。

 講師の杉浦教諭は「政策を見極め人を選ぶ力を身に着けることが大事。地域を支える大人になってほしい」と生徒に語り掛け、選挙管理委員長役を務めた1年の村尾美月さん(16)は「実際に演説を聞くことで、候補者の考えが良く分かった。自分が投票する時は、各候補者の話を聞きに出向きたい」と話していた。