【新たに市有形文化財に指定された永福寺の石造五輪塔(市提供)】

 三重県名張市教育委員会は3月4日、市文化財調査会から答申のあった同市下比奈知の永福寺に残る「石造五輪塔」を1日付で市有形文化財(工芸品)に指定したと発表した。

 市教委文化生涯学習室によると、同寺は奈良時代の神亀年間(724年から729年)創建とされ、16世紀の天正の兵火で焼失後、再建。現在は明治時代の伽藍が残る。

 五輪塔は供養を目的に作られる塔の一種で、同寺の五輪塔は高さ1・35メートルの花こう岩製。無銘だが完存しており、塔の型式から室町時代前期の作とされる。歴代住職の墓所内にあり、中でも最も古くから存在しているものと考えられている。

 市指定文化財は、今回で58件。市内の石造五輪塔としては、丈六寺(赤目町丈六)と蓮福寺(南古山)のものに続き3件目の指定となった。