【岡本市長が購入した彫刻「木造狛犬」(市長提供)】

 三重県伊賀市は3月3日、岡本栄市長が提出した任期の開始(昨年11月21日)時点で所有する資産を公開した。閲覧は誰でもでき場所は同市四十九町の市役所4階の広聴情報課。時間は平日午前8時30分から午後5時15分まで。

 新たな資産は、昨年5月の公開以降に取得した美術工芸品で、鎌倉時代のものとされる彫刻「木造狛犬」の1体。岡本市長によると、高さが25・5センチ。約160万円で都内の古美術商から購入したという。

 美術工芸品は他に、市指定文化財の「木造阿弥陀如来坐像」など彫刻1点、絵画8点、陶器1点、金工1点の計11点。取得価額が100万円を超えるものに限り、資産公開の対象と条例で定めている。

 1日の定例会見で、岡本市長は「伊賀市に美術館、博物館ができたら皆さんに見て頂きたいが、残念ながら無い。早く造りたい」と話した。秘書課によると、20年中の給与など各種所得の公開は5月の予定。

 他の資産は次の通り。
▼不動産=同市の上野池町と生琉里に7筆計約2772平方メートル(固定資産税課税標準額約833万円)、自宅などの建物計5棟約391平方メートル(同約1236万円)
▼預貯金=30万円
▼株券=25万円

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