【作品を紹介する窪崎さん=伊賀市内保で】

 自分好みに作れる魅力。火をともさないため、小さな子どもやペットのいる家庭でも安全につるしたり置いたりして飾れるキャンドル「アロマワックスバー」を手作りしている三重県伊賀市内保の介護職員、窪崎裕代さん(37)は、地域のイベントなどで笑顔と癒やしを届けている。

 4年ほど前から趣味でアクセサリー作りを始め、友人に頼まれて制作・販売もしていたが、最近では地元の祭りに出展したり、自宅でワークショップを開いたりするようになっていた。「nicomade(ニコメイド)」という作家名で、昨年は5回ほど、学校や地域で講習をし、今年は6月に市内で開かれる手づくり作家イベント「極伊」に出展予定だ。

お母さんの心元気に

 2年ほど前、既に材料として使っていたドライフラワーを生かして手軽に作れるものを探していたところ、インターネットでアロマワックスバーを知る。気持ちを明るくしたり落ち着かせたりするアロマの癒やしに注目し、「家事や育児、仕事で毎日頑張っているお母さんたちの心を元気にしてくれるのでは」と、作ってみることにした。

 専用のろうを溶かしてシリコンの型に流し入れ、ドライフラワーや乾燥させた木の実を乗せて固める工程で、ろうにはラベンダーやオレンジ、ローズなどのアロマオイルを入れることで、香りも楽しめるという。

 最初は友人にプレゼントし、ワークショップを開いて小学生に体験してもらったところ、好評だったため、民間の講師資格も取得した。窪崎さんは「お気に入りの香りと好みの材料でできるオリジナルのキャンドル。ぜひ手に取ってみて」と話した。

2021年2月13日付789号3面から

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