【湯立神事の様子=伊賀市小田町で】

 三重県伊賀市小田町の平井神社で2月11日、新型コロナウイルス感染症の鎮静を願う祭典があり、ササの葉で煮えた湯のしずくを振りまいて厄払いをし、無病息災と五穀豊穣を祈願する「湯立神事」が行われた。

 この日は氏子総代や祈願者ら十数人が参列し、午後1時30分からは拝殿で、還暦や米寿の祝い、厄除けの祈願などが行われた。続いて屋外に移動し、直井佳代禰宜が、釜で沸かした湯を酒や塩で清め、2本のササの束を浸して参列者の頭上で数度振りまいた。

釜の湯につけたササの束を取り出す直井禰宜

 直井禰宜は「この1年、行事や祭典を粛々と進めてきた。病が去り、これから先も皆さんが無事に過ごせるよう、祈願させて頂いた」と参列者に呼び掛けていた。

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