【「春の装い」を手にする斎藤さん=名張市赤目町新川で】

毎年風景画飾る

 三重県名張市赤目町丈六の滝川郵便局に、季節ごとに飾られるB4サイズより少し小さいF4号の油絵があり、利用者らの目を楽しませている。作者は赤目町新川の斎藤至康さん(74)で、春、新緑、夏、秋、冬をテーマにした5枚の風景画を毎年飾っている。

 62歳で定年退職後、健康維持のために地区のグラウンドゴルフ、卓球などのサークルに入った。更に、足腰が弱っても続けられる趣味として、ガーデニングとともに始めたのが絵画だった。

 64歳の時から昨年まで、赤目市民センターの絵画サークルで基本を勉強した。「以前から写真が趣味で、会社では写真部に所属し、定年後は夫婦で海外を旅行して各地の風景を撮影してきた。絵画の題材は、こうした風景写真が中心」と斎藤さん。

 6年前、当時の郵便局長から「局内にも絵を飾るスペースがあるよ」と声を掛けられたのを機に、展示するようになった。最近では新緑の赤目滝、紅葉の積田神社、夫婦で旅行したフィンランドの漁村、滋賀県にある余呉湖を描いた。

 「湖面に映った夕焼けや周囲の雪景色は私の想像。単なる写実ではなく、色を何度も重ねながらじっくりと自分の作品に仕上げていく。これが油絵の魅力」

 昨年は新型コロナウイルスの影響で創作する時間がたっぷりあったので20枚ほど書きためたという。この中には、3月から飾る最新作「春の装い」も含まれている。

 「趣味で描いた絵が多くの方の目に触れて喜んで頂けるのはありがたい」と斎藤さん。同郵便局の村田純一局長は「季節に合った美しい絵を飾って頂き、お客さまはもとより局員も次はどんな絵になるか、とても楽しみにしている」と話した。

2021年1月30日付788号15面から