【練習する(右から)富治林さん、常盤さん、中岡さん】

 三重県伊賀市上野万町のソプラノ歌手、富治林直美さん(60)が2月13日午後6時から、同市阿保の青山ホールで「還暦コンサート~春をうたう~」を開く。新型コロナウイルス感染症対策を施し、入場者数も収容人員の半分以下の200人に抑える。

 大阪音楽大学を卒業し、同大学同窓会「幸楽会」の声楽研究会やコーラスグループ「サラダ」などで活動している。52歳の時に同ホールで初のリサイタルを、58歳の時には同市東高倉のピアノフォーラムでピアノとのジョイントコンサートを開催した。

 今回は、還暦という節目を目標に10年ほど前から企画し、演奏曲も練ってきた。同郷の友人でもあるフルート奏者の中岡信子さんとピアノの常盤好さんに呼び掛け、客演に迎えた。

 コンサートは3部構成で、第1部は富治林さんが「Rosa薔薇」などのイタリア歌曲や木下牧子作品など10曲を独唱。第2部は中岡さんによるフルート独奏で、「椿姫による幻想曲作品18」や松任谷由実作曲の「春よ、来い」などを演奏する。第3部は富治林さんが「うぐいす」「花の街」など春の曲を独唱する他、「ゆりかご」「ふるさと」の2曲をフルートとのコラボレーションで歌う。

 中岡さんと常盤さんは「新型コロナの影響で演奏のブランクがあり、緊張感もあるが、声を掛けてくれた感謝の気持ちで楽しみたい」と声をそろえる。

 「若い時とは違う表現力で音楽を奏でたい」と話す富治林さんは「こんな時期だからこそ、ゆったりした気持ちで癒やされる時間を過ごしてほしい」と来場を呼び掛けている。

 チケットは前売り1000円(当日1200円)。青山ホールと同市のサワノ楽器店で販売している。

 問い合わせは富治林さん(090・3836・7491)まで。

2021年1月30日付788号18面から

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