伊賀市は2月3日、2021年度の一般会計当初予算案を発表した。新型コロナウイルスの影響で市税収入が前年度比で11・3億円(7・7%)減を見込むが、国の財源で対応するなどし、前年度とほぼ同じ規模で約3800万円(0・1%)減の425・5億円を計上。10日開会の市議会定例会で提案する。

 歳入は、全体の32%を占める市税136億円のうち、前年度と比べ市民税が17・9%落ち込むとし、個人市民税が10・3%の減、法人市民税が43・9%の大幅なマイナスを見込んでいる。国からの地方交付税は4・2%減の86・4億円と試算した。

 歳出は、人件費が1・4%減の96・4億円、生活保護や児童・高齢者の福祉などで支出する扶助費が1%増の75・1億円、借金返済に充てる公債費は4・1%減の56・4億円で、これら義務的経費は全体の53・6%を占めた。投資的経費は汚泥再生処理センターの建設事業が完了したことから、前年比34・3%減の20・3億円になった。21年度で終了する合併特例債は複合施設整備事業などで6・8億円の借り入れを予定する。

 市の貯金である基金残高は21年度末見込みで約131億円。人口8万9771人(20年12月31日現在の住民基本台帳)に対し、市民1人当たり約15万円になる。一方、借金である市債残高は535億円で1人当たり約60万円になる。

 新規または増額する主な事業は次の通り。
▼新型コロナウイルスワクチン接種事業(4億264万円)
▼スマートフォンのアプリを使った新たな防災情報システムの導入経費(5940万円)
▼ごみ収集経費に含まれる5か国語に対応したスマートフォン用ごみ分別アプリの導入経費(226万円)
▼22年4月開庁予定の複合施設に青山支所が移転する経費(2633万円)
▼青山支所と阿保地区市民センターの解体経費(861万円)
▼伊賀市ミュージアム青山讃頌舎の展示スペースにガラスを設置する工事費2000万円など文化施設改修工事費(3565万円)
▼芭蕉の真筆とされる手紙「芭蕉筆智月宛書簡」の購入費320万円など芭蕉翁顕彰事業費(2301万円)
▼上野公園内をベビーカーや車いすでも移動しやすいよう園路の一部を舗装化する整備工事費5800万円など公園施設更新事業費(7242万円)