【(左写真)大垣内さん、(右写真)宮田さん】

イベント主催しファン増やす 伊賀市出身・宮田さん

 東京を拠点に地元・伊賀の人物や魅力を紹介する「秘蔵のくに伊賀のキュレーションイベント」を主催する会社員、宮田隆さん(58)は伊賀市出身。新型コロナウイルス感染症の影響でイベントをオンライン配信に切り替えたところ、出演者の幅も広がり、ファンを増やしている。

 SNSを通じて母校・上野高校の同級生とつながり始めたのが約10年前。地元を離れた同級生たちとコミュニケーションを続けるうち、「伊賀をもっとPRし、忍者以外の多様な魅力を発信したい」と思いが膨らんだ。

 1年半ほど前、首都圏在住の同級生らと同高同窓生有志の会を発足。森喜酒造場(伊賀市千歳)の森喜るみ子さんを講師に招き、東京・日本橋にある三重テラスで開いた初回のイベントには約60人が参加した。

 以来、和菓子職人や陶芸作家らを招いて不定期に開催していたが、新型コロナの影響で、昨年8月の6回はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用したオンライン開催に変更。オンラインの利点を生かすことで国内外から伊賀在住・出身者6人をゲストに迎えることができ、約800人の視聴があったという。

 1月31日午後1時からは、9回目となるイベントを開催。札幌市在住の同級生で、札幌交響楽団の打楽器奏者、大垣内英伸さんを講師に迎え、講演や楽器演奏、質疑応答を予定している。参加無料だが、ウェブサイト(https://dagakki.peatix.com)での事前予約が必要。また、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「三重テラスチャンネル」でもライブストリーミング(視聴のみ)をする。

 宮田さんは「伊賀市や教育委員会の後援も頂けたので、これからは国内外で活躍する伊賀出身者のメッセージを地元の、特に若い人たちに届けることにも挑戦したい」と話している。

地元で講演と演奏披露 伊賀市出身打楽器奏者・大垣内さん

 今回講演する大垣内英伸さん(57)は、伊賀市腰山出身で、札幌交響楽団の打楽器奏者。クラシックからジャズまで、マルチプレーヤーとして多様な打楽器を操り、ゲーム音楽の作曲も手掛けている。

 兄の影響でギターを手にしたのが、小学4年生の時。中学ではバレー部に所属したが、ポップスを吹奏楽で演奏するレコードを聞き、ドラムに魅了された。上野高校進学後は、吹奏楽部に入部、打楽器を担当。演奏の楽しさを先輩やOBから教わり、音楽がおもしろくなってきたそうで、東京藝術大学を目指すようになった。

 それ以降、打楽器だけでなく、ピアノや歌、聴音のレッスンに通い、練習にも熱を入れた。東京での音楽予備校生活を経て念願の東京藝大音楽学部に二浪して入学。卒業後はオーケストラのエキストラやミュージカルの仕事に携わるなどしながらオーディションを受け、1989年に吹奏楽団の大阪市音楽団に入団。しかし「やはりオーケストラをやりたい」と退団し、93年に札幌交響楽団に入団した。

 同楽団では演奏だけでなく、中・高・大学生の吹奏楽団のレッスンも受け持ち、後進を指導。更に打楽器練習補助器具「コロトン」を開発するなど活躍は多岐にわたっている。

 31日のイベントでは音楽や地元・伊賀への思いを講演する他、打楽器の演奏を披露、地元の後輩たちとの質疑応答もある。

 「とにかく続けることが大事」と大垣内さん。「結果は駄目であっても続けることに意味がないことはない。続けているエネルギーがないとチャンスもつかめない」と話した。