地域文芸誌「伊賀百筆」の30号が発刊された。特集は昨年4月に87歳で亡くなった伊賀市予野の画家、森中喬章さんの追悼と、「伊賀市再見」と題し、企業に所属しながら新たな特産品の企画などに取り組む同市の地域おこし企業人とテキスタイルデザイナー、書店店長のいずれも地元出身や在住の男女3人が古里の魅力を語っている。【伊賀百筆の30号を持つ北出さん(左)=伊賀市役所で】

 森中さんは実家の田畑を守りながら創作活動を続け、2002年には英国ミルトン・キーンズで個展、19年には地元ギャラリーで米寿記念の作品展を開催した。同誌の表紙絵も21号から今号まで計10回提供した。特集では、ゆかりの16人が追悼文を寄せている。

 他には忍者関連の読み物や、有志たちの自主運営で発行するように変わった11号以降の短評「伊賀百筆の歩み」、連載作品、俳句、詩歌など延べ169人が執筆した。発行人兼編集長の北出楯夫さん(80)は「創刊から25年。30号の節目を迎えた。1号から少しずつ成長してきたのではないかと思っている」と話した。

 1000部を発行。A5判304ページで、税込み1500円。原則は登録会員制だが、伊賀・名張両市内の主な書店でも販売している。

 問い合わせは北出さん(0595・21・2145)まで。

2021年1月16日付787号26面から