「感謝忘れず食らいついて」 大阪の名門・興国高から

 名張市梅が丘北在住で興国高校(大阪市天王寺区)サッカー部3年のMF南拓都君(18)が、J1の横浜F・マリノスに加入する。幼いころからの夢だったプロ選手の第一歩は、横浜の地で踏み出す。【愛用のボールを手に決意を語る南君=名張市南町で】

 兄の影響で市内のクラブ「FCファミリア」に加入したのは4歳の時。FWとして活躍したが、中学生の時にDFへとポジションが変更になった。それでもゴールを奪う快感を味わいたいと、試合中はいつもピッチ内を縦横に走り回っていたといい、「その時に体力が強化され、今に役立っている」と笑う。2年時には、最高の技術を磨く県のトレセンメンバーに選ばれた。

 高校は「レベルが高く、成長できると確信した」という同高に進学。朝早く家を出て、帰宅は夜遅く、休日もサッカー漬けという生活を続け、2年時にはレギュラーとして全国高校サッカー選手権に出場した。

 3年になると、新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止なるなど、環境が一変。更には同選手権への出場もかなわず、気落ちするなか、昨年末に横浜から入団オファーがあり、家族ともども驚いたという。

 南君は「縦への推進力と、サイドや上下移動できるスピードと運動量が特徴」と自己分析する。高校では「感謝することと練習する楽しみを忘れるな。楽しまないと技術は上がらない」ことを学んだといい、同級生4人もJクラブ加入する。

 コロナ禍で、恩師やチームメート、家族への感謝の思いが特に高まったという南君は「ノーガードの撃ち合いとか、テンポの早いサッカーが楽しそう。感謝を忘れず、すごい先輩たちに負けじと食らいついていきたい」と決意を語った。

2021年1月16日付787号2面から