高齢者らの買い物支援のため、軽トラックで生鮮食品などを販売する移動スーパー「とくし丸」が1月21日、名張市の桔梗が丘地区を対象に営業を開始した。販売を通じて、地域の見守り活動も行う。【「とくし丸」で運ばれた商品を見る住民ら=名張市桔梗が丘7番町で】

 食品スーパー「ぎゅーとら」(本社・伊勢市)が、全国で移動販売事業を展開する「とくし丸」(本社・徳島市)と提携して運行する。県内では2015年に伊勢市で始まり、今回で11台目の稼働となる。

 「ぎゅーとら」は昨年10月末、近鉄桔梗が丘駅前の商業施設「近鉄プラザ桔梗が丘」(名張市桔梗が丘1番町)内の店舗を閉店。翌月、約1・2キロ南西の同市蔵持町里の県道沿いに「ぎゅーとらラブリー蔵持店」を新たに開店したが、高齢化が進む桔梗が丘地区の住民から「買い物に行けなくて困る」などの要望があり、同社が対応を検討していた。

 とくし丸は、冷蔵庫や冷凍庫を備えた専用車両に同店の野菜や肉、総菜、調味料など約300から400種の商品を計1000点ほど積み込み、水曜と日曜を除く週5日、曜日ごとに定めた地区内のコースを巡る。集会所や公園敷地の他、駐車スペースを提供する個人宅などを含め1日最大7か所停車する。

 商品は1点につき、蔵持店の店頭価格に原則10円が上乗せされる。同社は対象地区住民に事前調査を行っており、150人程度の利用を見込む。

 開始前の13日には、「ぎゅーとら」と市が「地域の見守り活動に関する協定」を締結。販売スタッフが業務中に高齢者の異変を発見した場合、速やかに市に情報提供する。

 初日は同市桔梗が丘7番町の団地の集会所前から販売が始まった。近所から買い物に訪れた女性(82)は「車を運転できないので、近くまで売りに来てくれて本当にうれしい」と話し、野菜やすし、弁当などを購入していた。

 とくし丸についての問い合わせは、同社販売担当の大﨑さん(090・3387・1569)まで。