伊賀市霧生で青山地区山間部の住民らに医療サービスを提供している市国民健康保険霧生診療所の運営について、市は1月19日の市議会議員全員協議会で、受診者や診療収入の減少が続いていることなどを理由に、今年3月末で閉所する方針を明らかにした。廃止のための条例改正案を2月議会に上程する見通し。【市が閉所する方針の国保霧生診療所=伊賀市霧生】

 市保険年金課などによると、同診療所は1956年に青山診療所として開設後、地元在住の医師が診療を担当してきたが、医師の高齢化などで93年3月に休止。95年5月、同じ場所に施設を新築し青山町立診療所として再開し、週3日開所していた。市町村合併に伴って04年9月に現在の名称となり、08年から09年にかけては医師不在のため再度休止となったが、その後は名賀医師会や地元医療機関の協力を得て週1日開所してきた。

 診療所がある矢持地区の人口は464人で、高齢化率は63・8%(20年3月末現在)。18年度の受診者数は223人、診療収入は約187万円と、ともに近年は減少傾向が続く。市では昨夏以降、霧生区や同自治協などと協議を重ね、昨年11月までに地元合意を得た。矢持と近隣の高尾、博要の3つの自治協からは昨年末、在宅医療支援の充実についての要望書が市に提出されている。

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