伊賀市は1月19日、民法の成人年齢が来年4月から18歳に引き下げられるのに伴い、2023年度から成人式の対象年齢を、18歳を迎えた学年に引き下げることを市議会の議員全員協議会で説明した。23年には従来の形式では最後となる式を1月上旬の3連休中日に、19歳を迎える学年の式を3月に開催し、年度が変わり大型連休中の5月4日に、全員が18歳を迎えた学年の式を開く。【今年1月10日に島ヶ原中校区で行われた成人式の様子=伊賀市島ヶ原で】

 市教育委員会によると、20歳対象で最後となる式は23年1月8日に、現在と同じ出身中学校別の9会場で開催。対象者は02年4月2日から03年4月1日生まれの783人。同年3月19日には、19歳を迎える学年(03年4月2日から04年4月1日生まれ、774人)の式を9会場で実施する。最初の18歳成人式となるのは、04年4月2日から05年4月1日生まれの781人で、開催時期などの兼ね合いで従来の新成人による実行委員会形式を取ることが難しいため、暫定的に市の主催で、1会場で行うという(対象者数はいずれも20年11月末現在)。

 対象年齢を18歳に引き下げた場合、従来の1月上旬開催では大学受験や就職活動などと時期が重なり、参加が難しい対象者が多くなることが予想されるため、時期の変更を協議。また、移行期間に20歳と19歳の2学年を同時開催すると、衣装の手配が難しくなるなどの支障が生じるため、別々の開催とした。同市以外で民法改正後に成人式の対象年齢の引き下げを表明している自治体があるかどうかについて、市教委担当者は「現時点では聞いていない」と話している。

開催時期などについて説明する市教委の谷口教育長=伊賀市役所議場で

 谷口修一教育長は開催時期について「全員が18歳を迎え、なるべく早いタイミングでやっていきたいと考えてきた」と説明。岡本栄市長は「参政権も持つようになり、しっかり大人の意識を持ってもらう機会になれば。友だちと再会したりすることだけが成人式の意義ではない」と述べた。

 この日は議員への報告という形で説明があったが、議員からは「対象者や保護者に直接声は聞いたのか」「現状(20歳)のままという自治体が多いと聞くが、なぜ(対象年齢を)引き下げるのか」「まだまだ議論の余地がある」などの質問や意見が上がっていた。

 岡本市長は2019年12月の市議会定例会で、議員の一般質問の答弁として「18、19歳の若者の自己決定権を尊重するもので、積極的な社会参加を促すことになると考えられる。社会的責任を持つ成人になることを自覚する一つの節目であり、社会も18歳を成人として取り扱うことを確認する機会でなくてはならない。成年年齢の引き下げ後は18歳を対象とする方針で進めたい」と答弁していた。