名張市美旗中村で1月11日、伝統行事の「どんど焼き」があった。地元住民らが竹やわらでつくった高さ約16・5メートルのどんどの内部に正月飾りや前年のお札などを入れて燃やし、無病息災や豊作などを祈った。今年は「新型コロナウイルスが終息するよう願いをこめて」と書かれた垂れ幕も用意された。【(左)点火前に祈願する住民ら(右)燃え上がるどんど=名張市美旗中村で】

 同地区の保存会が毎年実施。組み立ては9日にあり、青竹を縄で束ねて直径3メートルほどの円錐形を作り、根元をわらで覆い、先端には馬型の飾りを取り付けた。例年は組み立て翌日に「宵どんど」として甘酒や豚汁の振る舞いがあったが、今年は感染防止のため中止した。

 この日は早朝から地区内の農村公園に100人ほどが集まり、大福寺の金井樹海住職による祈願の後に点火。火勢が落ち着くと、住民らは持ち寄った餅を長さ約2メートルの細い竹棒の先に刺して焼いた。

 保存会の髙波秀彦会長(68)は「悪い病気が入ってこないよう、昔から村の東西でやっていた行事。今年はコロナ禍の終息を願いたい」と話していた。

どんどの火で餅を焼く住民ら=同