パンクバンド「THE GUAYS」 3枚目アルバムリリース

 パンクバンド「THE GUAYS(ザ・グアイズ)」のベーシスト「ユウシ」として東京を拠点に活動する、伊賀市出身の北村裕嗣さん(31)=写真。10月末にリリースした3年ぶり3枚目のアルバム「あきらめることをあきらめたんだ」が評判だ。

 中学生でギターを始め、高校生でベースに転向、音楽バンドを結成した。進学した短大や就職後も大阪のライブハウスに出演するなど、音楽活動を続けた。そんななか、23歳の時にバンドが解散。「1人でやってみよう」と決意し、上京した。

 数々のバンドで入退を繰り返すなか、27歳の時、たまたま訪れたザ・グアイズのライブでメンバー募集を知り、ベーシストとして参加。九州から北海道まで年間30、40の国内ツアーを行った。

 昨年末、新しいアルバムの制作に入ったところ、新型コロナウイルスの影響で制作がストップ。「自分が何者かわからなくなるくらい、精神的にきつかった」と語る。レコーディングが始められるようになった今夏ごろからは気持ちも上向き、「生き返った」という。

 今回のアルバムのタイトルは、3曲目に収めたシングル曲「sings!」の歌詞からネーミング。コロナ禍真っただ中に考案したといい、「自分たちにとっても未来や希望が詰まった感慨深い1枚になった」。

 上京時に「がんばりや」と温かく送り出してくれた地元の応援の声があったからこそ、苦しい時も乗り越えられたという北村さん。「まだまだしんどい時期が続くけど、前を向いて諦めずに頑張りましょう」と話した。

 アルバムは10曲入り2200円(税込み)。アマゾンやアップルミュージックで配信している他、伊賀地域ではTSUTAYA上野店(伊賀市平野西町)で販売している。

2020年12月26日付786号3面から

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