三重県は12月17日、伊賀市の20代男子学生と30代介護施設職員の男性2人を含む男女計10人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。この日の県内の感染者は四日市市発表分2人と合わせ12人、延べ1115人となった。

 発表によると伊賀市の20代男性は、7日に陽性が判明した60代会社員男性の同居家族で、濃厚接触者として検体採取したところ陽性が判明した。感染可能期間内の登校はなく、現時点での濃厚接触者は特定されていない。

 同市の介護施設職員の30代男性は「介護老人保健施設伊賀ゆめが丘」で発生した県内20例目のクラスター(感染者集団)の関係者で、現在も37度台の発熱やせきなどの症状が継続している。

 津市では3人の感染を確認。三重大学医学部附属病院に勤務する20代の看護師女性は、15日から37度台の発熱などの症状が発生。同病院で働く20代男性も症状はないが、濃厚接触者として検査し、陽性が判明した。女性の濃厚接触者は同居家族1人、接触者は職場関係者51人。男性の濃厚接触者は職場関係者13人、接触者は職場関係者85人。同病院は17日に病棟の消毒を実施した。

 松阪市では20代の男女、40代男性、70代女性の4人が感染。このうち3人は既に判明している患者の同居家族や知人などで、濃厚接触者として調査していた。70代の女性は8日に県外を訪れていた。

 桑名市の介護施設職員の30代男性は県内18例目のクラスターが発生した介護施設「れんげの里おいな苑くわな」の職員。肺炎の症状が確認され、現在は県内の医療機関に入院している。

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