三重県は12月9日、入院患者1人の新型コロナウイルス陽性が確認されていた岡波総合病院(伊賀市上野桑町)で、新たに60代から80代の男性の入院患者4人の陽性が判明したと発表した。同病院内での感染者は計5人となり、県内17例目のクラスター(感染者集団)に認定された。関連する病棟の職員・入院患者ら計146人に実施したPCR検査では、残る141人は陰性が確認された。同市ではこの4人を含め計7人の陽性が判明し、県内の同日の感染者は四日市市発表分(1人)を含め19人で、延べ986人。桑名市の介護施設でもクラスターが発生し、同じ日に県内で2件のクラスター事例が発表されるのは初めてとなった。

 県と同病院によると、新たに陽性が判明したのは80代の無職男性3人と、60代の会社員男性の計4人で、既に陽性が判明していた60代男性と同室に入院。現在の症状は意識障害や発熱、呼吸障害などで、判明している濃厚接触者・接触者は計7人。陽性がわかった4人のうち、11月30日に入院した80代の男性患者1人は、同居家族の80代女性も陽性が確認され、濃厚接触者として別居親族7人が確認されている。

 同病院では、10日以降の外来診療は通常通り継続予定だが、関係する病棟への入退院は延期し、緊急でない手術・検査は必要に応じ延期・中止としている。2次救急の受け入れは通常通り実施予定だという。

 伊賀市ではこの他、県外訪問歴があり5日から発熱や全身倦怠感などの症状があった30代女性(会社員)、6日に陽性が判明した50代女性(会社員)の職場の同僚の70代女性(会社員)も陽性と確認された。

 津市でも新たに7人の陽性を確認。市内の公立中学校に勤務する50代の女性教員と在学する男子生徒2人の他、8日に判明した陽性者の同居家族や職場同僚として検査を受けていた40代女性(高校教員)、20代女性(保育士)、40代男性(会社員)も陽性と確認された。

 桑名市では、職員1人(20代)と入所者3人(いずれも80代)の陽性が判明していた介護施設「れんげの里おいな苑くわな」(同市東方)で、新たに入所する80代女性1人の陽性が確認され、同一施設内での陽性者が5人となったことから、県内18例目のクラスターに認定された。検査対象の職員・入所者の残り24人は陰性が確認された。県内で1日2件のクラスター事例が発表されたのは初めて。

 同市ではこの他、濃厚接触者として検査を受けていた60代男性(高校教員)、40代女性(会社員)、菰野町でも同居家族2人が陽性だった男子中学生1人の陽性が確認された。

※2020年12月9日午後7時50分追記