伊賀市中心市街地の商店街を生活に密着した「百貨店」に見立て、毎月第1土曜を基本に各店が自主企画したイベントや限定商品の販売などを行う試み「伊賀上野まち百貨店」が11月から始まった。SNSなどで情報を発信して各店の魅力を伝え、コロナ禍だからこそできるまち歩き企画として期待されている。次回は12月5日に開催予定。【ポスターを手に来店を呼び掛ける実行委員会のメンバー=伊賀市役所で】

 新型コロナ感染拡大に伴う影響が長期化するなか、伊賀上野銀座商店街振興組合(藤山宏和理事長)と上野東町商店街振興組合(福山浩司理事長)の加盟店を中心に「多くの人出は望めないが、日常のにぎわいを取り戻したい」と5月ごろから検討を重ねていたところ、商店街イベントなどを支援する経済産業省の「GoTo商店街事業」の募集が始まった。両組合を中心に実行委員会を組織して準備を進め、全国169件、県内3件の事業の一つとして採択された。

11月7日の各店舗での企画の様子(伊賀上野まち百貨店実行委員会提供)

 3密の回避や大規模イベントの自粛などが求められている現状を踏まえ、外的需要ではなく、地元の人たちに地元の店の特徴や魅力を知ってもらうため、各店が「単なる売り出しや特典だけでなく、少し特別なこと」を試みるきっかけにしようと取り組みがスタート。初回の11月7日には、両組合加盟店の約3分の1に当たる18店がミニマルシェやワークショップなどを開いたという。

 基本は第1土曜だが、各店の都合によって前後したり日数が増えたりすることもあるそうで、参加店には共通のポスターや看板を設置し、参加店マップも作成予定。開催情報はフェイスブック、インスタグラムで随時紹介していくといい、藤山理事長は「各店舗は、イベントなどの非日常ではなく、日常で商売をしている人がほとんど。こうした機会だからこそ、地元の店を知り、使って頂けるように取り組みを続けていきたい」と話した。