名張市立薦原小学校(薦生)で11月18日、子どもたちが近くの鵜山在住のデザイナー、今坂友哉さん(27)と一緒に地域のシンボルマークを考える授業があった。【シンボルマークの作り方について子どもたちに教える今坂さん=名張市薦生で】

 薦原地域づくり委員会は地縁法人化準備を進める中、地域を象徴するマークを定める計画を立てている。「地元の子どもたちと一緒に作った方が面白い」と意見があり、同小の職業学習とも合わせ、3年生から6年生の児童計65人に図工の授業としてデザインに取り組んでもらうことになった。

 この日の4年生の授業では、今坂さんと委員会メンバーの田畑佑輔さん(34)が有名企業のロゴマークの成り立ちなどを紹介しながらマーク作りの手順を説明。今坂さんが「地域を連想するキーワードを出し合おう」と呼び掛けると、児童からサクラやギフチョウなど同地域で見られる植物や昆虫が挙がった。それらを基に、児童が一人一つずつ実際に紙にデザインを描き出し、それぞれ今坂さんがアドバイスした。

 授業を受けた吾妻由凰さん(10)は「1学期に見た奇麗なギフチョウを入れてみた。どんなマークができるか楽しみ」と話していた。

 20日にも対象学年が取り組んだのち、出されたアイデアを基に今坂さんが完成させる。12月23日の終業式で発表後、地域活動で広く使われるという。

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