俳聖芭蕉の遺徳をしのぶ「しぐれ忌」が11月12日、松尾家の墓碑がある伊賀市柘植町の萬壽寺で開かれ、約100人が参加した。【墓碑の前で順番に焼香する参加者ら=伊賀市柘植町で】

 しぐれ忌は1893(明治26)年の200回忌以降、戦中の2、3年を除いて続けられており、2007年からは市と芭蕉翁顕彰会の主催。地元の山出区に委託し、実施している。

 式典では、落合泰寛住職による法要に続き、境内の墓碑に岡本栄市長や同顕彰会の岡島久司会長らが献花し、市民らも手を合わせた。地元の「しぐれ忌協賛事業実行委員会」(前嶌卓弥委員長)主催の記念講演会では、岐阜県大垣市にある奥の細道むすびの地記念館の学芸員、山﨑和真さんが「芭蕉涅槃図の世界」について話した。

 今年は新型コロナの拡大防止で、本堂への入場制限や恒例となっている地元住民の手作りによる甘酒やまんじゅうのもてなしは中止になった。