名張市の戦没者追悼式が10月28日、同市松崎町のadsホールで開かれた。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、一般参列を中止し、遺族会など35人が西南戦争以降に亡くなった1190人に冥福を祈った。【献花をする若山会長=名張市松崎町で】

 式の冒頭では、参列者が祭壇に向かい拝礼、黙とうして戦没者を悼んだ。式辞で亀井利克市長は「私たちが当たり前のように享受している平和は、祖国の将来を案じ、安泰を願いつつも散華せられた尊い犠牲の上に築かれたものであることを決して忘れません」と戦没者に思いをはせ、「戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に語り継いでいくことは、今を生きる私たちの使命」と述べた。

 遺族代表として、市遺族連合会の若山東男会長(77)は「戦後、平和な時代として75年が過ぎ、戦争を実体験した世代が少なくなっている。私たち戦没者遺族は、戦争の惨禍が二度と繰り返すことの無いように、平和のありがたさを次世代に伝えることが社会的責務であり、その使命を継承し、さまざまな形で行動することをお誓いします」と述べた。

 式辞の後は、市内各地区の遺族会代表者らが、壇上に設けられた献花台に向かい白い菊の花を手向けて追悼した。