伊賀市の秋の恒例行事「上野天神祭」は、今年は感染拡大防止のため、鬼行列やだんじり巡行が中止となった。本来なら鬼行列などの「足揃(あしぞろえ)の儀」が行われるはずだった10月24日、だんじりを運営する9つの町の一部で、祭りばやしの演奏やだんじりの試し引きなどが行われた。【だんじり「桐本」の試し引きをする住民ら=伊賀市上野東町で】

 上野魚町では、楼車庫前にだんじり「紫鱗」を引き出し、午後1時半過ぎから祭りばやしの演奏を始めた。通常は笛や鉦(かね)などを奏でる囃子方(はやしかた)が15人以上乗り込むが、今回は10人ほどに絞り、外から男性数人が笛の音で参加していた。

駐車場でおはやしを演奏する上野西町の住民らとだんじり「花冠」

 菅原神社(上野天神宮)周辺の上野東町では午後2時半ごろから、だんじり「桐本」の試し引きがあり、楼車庫から東西に計200メートルほどの間を2往復した。囃子方は乗り込まず、十数人の引き手が進路を微調整しながら、ゆっくりとだんじりを進めていた。