ハワイアン音楽に使われることの多い楽器「ウクレレ」のある風景を撮り続けている名張市赤目町新川のウェブデザイナー、安達崇さん(47)。四季折々の風景に調和する作品が、SNSでファンを増やしている。【「ウクレレマガジン」で賞に輝いた積田神社での作品(本人提供)】

安達崇さん=名張市で

 幼いころは画家になりたかった。進学した高校で友人たちとバンドを結成したことから、興味は音楽に移った。卒業後は専門学校でギターの制作を学び、上京。ギターメーカーに就職し、後に音楽関係の会社に転職。そこで約20年、デザインの仕事を担当したが、3年前に高齢の両親が心配で地元に戻ってきた。

 フリーで仕事をするなか、遠ざかっていた楽器に再び触れ始めた。愛用のギターは弦がさびていたため、ウクレレに転向、独学で練習した。同時に好きだった写真も始めるようになった。

 趣味として風景を撮影しながら、写真をSNSに投稿した。そんななか「ウクレレばかり撮っている写真家がいてもおもしろいんじゃないか」とウクレレのある風景を撮影するようになった。

積田神社の写真で受賞

 昨年、同市夏見の積田神社で撮影した落ち葉の中のウクレレの写真が、年2回刊行のムック本「ウクレレマガジン」のコンテストで受賞。これを機にSNSでも一挙にファンが増え、自信につながったという。

 毎日の散歩だけでなく、旅行にもウクレレを“お供”に連れて行く。お気に入りの旅は瀬戸内界隈の島をのんびり周ることで、9月に訪れた時には、淡い色合いの海をバックに撮った写真が「素敵すぎる」とファンの間で感嘆の声が上がったそう。

 ウクレレの演奏も続けており、鍵盤ハーモニカ奏者とコンビを組んで、ライブ活動もしている。「地元で自分の撮った写真を展示した会場で、ライブができれば」と目を輝かせる安達さん。地元の風景にウクレレを溶け込ませ、今日もシャッターを切っている。

2020年10月10日付781号1面から