松尾芭蕉の命日にあたる10月12日、生誕地の伊賀市で74回目の芭蕉祭が開かれた。昨年は台風の接近で中止となり、開催は2年ぶり。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止で規模を縮小して実施した。【特選句に選ばれ表彰される児童たち=伊賀市で】

 市と芭蕉翁顕彰会(岡島久司会長)の共催で、会場は同市上野丸之内の上野公園俳聖殿前。オープニングを飾るバンドや合唱団の演奏はなく、出席者は招待者と関係者に限定したため、例年の約3分の1にあたる約170人だった。

 式典では、特選作品が読み上げられ、受賞者代表で岡山県赤磐市の杉本征之進さんが「芭蕉の一ファンとして、このうえない喜び。受賞を契機に一歩でも芭蕉に近づけるよう精進したい」とあいさつ。児童生徒の部からは中・高代表の女子学院中(東京都千代田区)3年、石鍋更紗さんが「伊賀は初めてだが、幼稚園や小学校のころから素敵な俳句を皆詠んでいてすごい。また機会があったら訪れたい」と話した。

 11月12日には同市柘植町の萬寿寺などで「しぐれ忌」が行われる。