名張市赤目町新川の亀井茂登子さん(59)が育てる観葉植物「サンセベリア」が初めて開花した。6枚の花びらが、バナナをむいたように開き、ジャスミンのような甘い香りを漂わせている。「まさか花が咲くなんて思わなかった」と家族を驚かせている。【孫と一緒に花を眺める亀井さん】

 サンセベリアはキジカクシ科の多年草で、アフリカや南アジアが原産とされ、アロエなどと同様に葉が多肉質で、乾燥に強い。ホームセンターなどでもよく売られている。

 4年ほど前、近くで歯科医院を営む長男から鉢植えを譲り受けた。少し葉が弱っているように感じたため、インターネットなど調べたところ、「本来は日光を好む植物」だと知った。その後、真夏以外の天気の良い日は外に出して日を浴びられるようにしたところ、だんだんと成長していったという。

「太陽が好き」

 譲り受けた当初の倍ほどの約60センチの高さに育った9月上旬、横しま模様の葉の間から緑色の茎が伸び、白いつぼみを付けた。同下旬には根元付近から花が咲き、10月に入ると満開になった。

 亀井さんは「やっぱり太陽が好きだったんだね。ふわっと広がる香りがとても良い」と笑顔で話した。

 岡山大学資源植物科学研究所の坂本亘教授によると、サンセベリアの開花は珍しく、栄養と日照、温度の条件がちょうど良くなったためと考えられるという。「花芽を作るには株がしっかり根を張っていることが大切」と解説した。

2020年10月10日付781号3面から