名張市蔵持町里の県道上野名張線南側にある田んぼで、収穫後の稲わらの束を円錐(えんすい)形に組んだ「干しわら」が並んでいる=写真。毎年この時期に見られる風景で、まるで妖怪の「からかさ小僧」や「呼子」が集まっているかのようだ。

 同市短野の乾一夫さん(72)が耕す田んぼで、飼育する35頭の伊賀牛の飼料にするため干しているという。機械で刈り取った後、8束ずつ手作業でまとめて立たせる。市内で耕す約3万平方メートルの田んぼのうち約3分の2で、年明けまで干すそうだ。乾さんは「昔ながらの方法。どんな天候でも確実にわらが乾く」と話す。

 近くで畑を耕していた80代の女性は「最近、わらを組んで干す人は少なくなった。並んでいる様子は何だか可愛らしい」と笑顔で話した。