「ジャパンブルー」として国外でも評価されている天然藍染の歴史や文化を展示品から学ぶ「日本の藍 ジャパンブルー『阿波藍600年の歩み』」が、9月25日から28日まで、宇陀市室生三本松の呉服店「きもの座服部」で開かれる。入場無料。

 藍の普及を目的とする日本藍染文化協会(佐藤昭人会長)の協力で、日本の天然藍染の奥深さを後世に伝えていこうと同店が企画した。会期中は、同協会が保有する古布や染色織物の中から、江戸と明治時代に絞った約30点を展示。夜着や武家の装束を始め、協会員によるスカーフやハンカチなどの展示販売もある。

 また、藍の栽培から染料の製造工程までを解説したパネルが設置される他、各日先着20人を対象にハンカチ染めの体験(500円)もある。

 同店代表の服部由孝さん(54)=写真=は「展示会はコロナ対策も徹底しているので気軽に来てほしい」と呼び掛け、「ジャパンブルーは東京オリンピックのエンブレムにも使われているように日本を象徴する色。藍の伝統を一人でも多くの人に知ってもらえれば」と話した。

 時間は午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。

 問い合わせは同店(0745・92・2052)へ。

2020年9月12日付779号5面から

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