伊賀市の豊岡さん

 伊賀市西高倉で建築会社を経営する豊岡賢さん(69)は、新型コロナウイルスの影響で仕事が減るなか、端材を利用した手作りの木工作品を制作。自宅の倉庫を改装したギャラリーで展示し、近所の評判になっている。【端材を使った作品を手にする豊岡さん】

 今年3月、余った木材を活用しようと「1日に1個」を目標に制作を始めたところ、すっかり夢中に。ヒノキや杉などの素材を組み合わせた食器やまな板、スプーンなどの生活用品を2か月間で100種類以上制作した。

 仕事が少しずつ戻ってきた5月以降も作り続け、手触りや色味、木目の向きにもこだわるようになった。最近では、かんながけの木くずをレジンで固めたイヤリングなどのアクセサリーにも挑戦しているそうで、近所の女性たちから「可愛い」と評判だ。

 制作の基本は、パーツごとに分けた木を組み合わせ、のりで接着して完成させるシンプルなもの。図面も描かず、頭の中のイメージを形にするそうで、「長年の感覚で作っている」と笑う。「作っている最中にアイデアがどんどん湧いてくる。イメージが形になっていくのは楽しい」と話した。

2020年9月12日付779号3面から