9月21、22日に開かれる「高円宮賜杯全日本学童野球大会」の県大会に、5年ぶりに伊賀地区代表で出場する「名張少年野球団」。今年は新型コロナの影響で全国大会が中止となったが、選手やチーム関係者は野球ができる喜びを実感し、県大会に向け士気を高めている。【団旗の前に集まった選手たち=名張市梅が丘北1で】

 年初に松阪市であった32チーム参加の招待試合では、持ち前の堅守を武器に、県内の上位常連チームも接戦で制し見事優勝。「夏に向けて体力をつけ、技術を磨く、まさにこれからというタイミング」で3月から活動を休止せざるを得なくなり、各自が自宅や公園などで、家族の協力を得て自主練習するしかない状況が約3か月続いた。

 再開後の地元チームとの練習試合は3試合で計50失点。中野健太監督(40)は「試合や全体練習ができなかったことがこれほど響くとは。試合勘を戻すか、ひたすら練習するか迷った」という。キャプテンの村上楓太君(百合が丘小6年)は「試合から遠ざかり、走塁や守備などのちょっとしたことができなくなっていた」と話す。勘が鈍りがちだった低学年の子には上級生全員で教えてきたという。

 チームには女子2人を含む7人の6年生を中心に、2年生以上の計20人が在籍。再開後の練習で守備力を取り戻し、例年より3か月遅れの8月上旬に開かれた伊賀地区予選のトーナメントを4連勝して県大会出場を決めた。村上君は「泥臭くても自分たちの野球をして勝ちたい」と抱負を話した。

2020年9月12日付779号14面から