伊賀市四十九町で耳鼻咽喉科医院の院長を務めた故中井義忠さんの妻、さちよさん(79)が9月2日、所有する伊賀焼などの陶芸作品4点を市に寄贈した。【陶芸作品4点を寄贈したさちよさん(左)と義朗さん=伊賀市役所で】

 寄贈したのは、生前に中井さんが親交のあった陶芸家の新歓嗣さん作の花器と大皿、陶箱各1点と、吉田喜久一さん作の黒色の花器1点。医院の待合室や診察室に飾られていたが、2017年に中井さんが78歳で亡くなり、閉院してからは人目に触れることが無くなっていた。「家に置くより、多くの皆さんに見てもらいたい」と寄贈を決めたという。

 この日、さちよさんは次男の義朗さん(47)と市役所を訪れ、岡本栄市長から感謝状を受け取った。さちよさんは「地元の作品に思い入れがあった夫も、市に引き取ってもらえることで、喜んでいると思う」と話していた。

 寄贈品は、市役所1階で伊賀華道協会の生け花の花器として、新さんの作品が4日まで、吉田さんの作品が7日から11日まで展示される。