伊賀市予野の中原五津子さん(71)が近所の畑で育てているマメ科の植物、バタフライピーが2メートルを超すつるを伸ばし、次々に鮮やかな青紫色の花を咲かせている。中原さんは、花の色素を利用した、新たな趣味の世界にも楽しみを見出している。【開花したバタフライピーを見つめる中原さん=伊賀市予野で】

 タイなど熱帯の東南アジア原産で、花がチョウの形に似ていることから名付けられ、和名もチョウマメ(蝶豆)という。多年草だが、日本では冬の寒さで枯れてしまうため、一年草として扱われる。

 花びらからはブルーベリーにも含まれる天然色素「アントシアニン」が抽出でき、ハーブティーや菓子作りなどにも活用される。中原さんは2年ほど前に本でバタフライピーを知った。見るだけではなく、調理にも生かせることに興味を抱き、「いつか育てたい」と考えていたという。

 パートを辞め、畑仕事に本腰を入れようと考えていた矢先の今年5月、農作業仲間の友人から偶然、種を譲り受けることになった。畑に植えてみたところ、6月からつるが伸び、7月中旬からかれんな花を咲かせた。ハーブティーにするため花を摘んで数日間乾燥。カップに入れてお湯を注ぐと、透き通るコバルトブルーの美しい液体に染まった。

中原さんがバタフライピーの花で作ったハーブティーや寒天=同

 「味にくせは無く、ほのかに香る」。中原さんは茶以外にも、寒天や団子づくりに挑戦。「かき氷やパン、かきもちにも使ってみたらどうだろう」と、美しい青色を眺めつつ、中原さんはどんどん創作意欲を湧かせる。「コロナ禍で楽しみが無いというが、新しいことに挑戦して前向きに生活することが大切。人生の楽しみ方はたくさんある」と笑顔をみせた。

2020年8月29日付778号2面から