今年で発足10年を迎える「この指とまる会」=写真=が8月29日午後3時から、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀5階多目的大ホールで「言の葉コンサート」を開く。

 同会は、2010年に南山城村の「やまなみホール」で「おはなしフェスティバル」を実施して以来、伊賀近郊で毎年ミニコンサートや健康講座などを催してきた。メンバーは60から70代の女性5人。代表の岩佐絹枝さんは「『ワクワクする楽しい思いつき企画を一緒にやりたい人はこの指とまれ』のコンセプトでやってきた」と話す。

 今回は「古き佳き言葉と音の織りなす夏のひととき」をテーマに、朗読や演奏曲は大正から昭和初期に制作された作品にした。

 2部構成で、第1部ではシューマンのピアノ曲に乗せて、友情出演の伊賀市在住の中矢英二さんが「別離」(中原中也)、各メンバーが「夢十夜」(夏目漱石)、「魔術」(芥川龍之介)、「月夜の浜辺」(中原中也)を朗読。

 第2部では、ゲスト出演の「劇団上野市民劇場」の福北辨さんが宮沢賢治の「なめとこ山の熊」を朗読。物語に合わせ、メンバーが描いた絵画をスクリーンに映写する。また「椰子の実」「夏の思い出」などの日本の名曲をフルートとピアノで情緒豊かに演奏する。

 岩佐さんは「2人の男性の朗読や大画面での映像など、楽しんで頂ける内容。お気軽にお越しください」と呼び掛けている。

 入場料は一般1000円(ペア券1500円)、中高生500円、小学生以下は無料。チケットは岡森書店白鳳店、井筒屋書店あかもん店、モンパクトルで扱っている。

 問い合わせは岩佐さん(090・1562・2010)へ。

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