三重県は8月19日、伊賀市の80代の無職男性、名張市のパート従業員の30代女性を含む6市で計15人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち12人は、既に陽性と判明している人の濃厚接触者または接触者としてPCR検査を受け、陽性と確認されたケースで、四日市市で同日発表のあった3人を含め、県内の感染者は300人を超え、延べ303人となった。

 県薬務感染症対策課によると、伊賀市の80代男性は、9日に陽性が判明した80代女性の同居家族。濃厚接触者として受けた1度目の検査では陰性と判断されたが、16日以降に37度台の発熱などがあり、再度検査を受けた結果、陽性と判定された。現在はのどの痛みなどの症状があるという。

 名張市の30代女性は、既に陽性が判明している大阪市内の感染者の濃厚接触者で、3日から4日にかけて訪問があったとみられる。7日以降、37度台の発熱やせき、嗅覚障害などがあり、現在もせきなどの症状がある。8月に入ってからは職場へ出勤しておらず、濃厚接触者は6日から7日に訪問した別居家族1人。

 伊賀保健所管内の2人と四日市市発表分の3人を除く10人の内訳は、いなべ市4人(10歳未満女児2人、10代男性、20代女性)、津市3人(10代女性、50代男性、60代女性)、鈴鹿市3人(10歳未満男児、40代男性、40代女性)。津市の10代女性は、三重大学で発生したクラスターで8月3日に陽性と判明した学生で、同11日に退院したが、5日後の16日に37度台の発熱やせきなどの症状が現れ、検査で再び陽性となった。

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