名張署(名張市蔵持町芝出)の1階で、スズムシが「リーンリーン」と涼しげな音色を奏でている。署員や訪れた市民に鳴き声を聞いて和んでもらおうと元警察官でつくる県警友会名張支部(西田賢一支部長)が10匹入りのケースを7つ寄贈した。【ケース内のスズムシを見る職員=名張署で】

手に乗せたスズムシを見つめる杉本さん=同

 愛好家で同支部理事の杉本健二さん(72)(同市桔梗が丘南2)が用意したもの。伊賀署の交通課に勤務していた25年ほど前から毎年飼育しており、今年は自宅で約600匹を卵からふ化させたという。

 ケース内には小石や造花、手づくりの木製灯とうろう籠や竹の柵などを配置し、まるで庭園のジオラマのよう。雄雌の比率は6対4とし、より長く鳴かせるため、ふ化した時期が5月下旬と6月中旬の2種類が入っている。

 ケースを届けた杉本さんは「うまくいけば9月末まで鳴く。コロナ禍で明るい話が少ないが、涼しい音色で少しでも癒やしを感じて頂けたら」と話し、近藤順一署長は「風情があり、本当に心が落ち着く」と話していた。

2020年8月8日付777号22面から