中南米原産で朝に咲くと夕方には散る1日花の「シコンノボタン」が名張市桔梗が丘5番町の竹中俊郎さん(79)方の庭で紫色の鮮やかな花をつけている=写真。

 山野草が好きで、30種類以上を庭で育てているという竹中さんが、知人から挿し木で分けてもらったのが20年前。初めは4、5輪が咲く程度だったが、毎年数を増やして今では30輪ほどになり、200以上のつぼみが開花の時を待つようになった。

 冬には日差しが満遍なく当たるように鉢を回し、角度を調整する。日当たりが良い場所を好む反面、直射日光には弱く、夏場は西日に当たらないように室内で管理することもあるそうで、「世話が大変でわがままだ」と笑う。

 近所の人からは「こんな花見たことない」と驚きの声が上がり、挿し木を分けることもあるが、管理が難しく1年足らずで枯らしてしまう人も。

 妻の光子さん(74)は「2、3日で花が落ちてしまうけど、次から次へと咲いてくる。毎朝、早起きして花の咲き具合を確認するのが楽しみ」と笑顔で話した。

2020年8月8日付777号3面から

- Advertisement -