伊賀市下友生の県上野森林公園で、サギソウが見頃を迎えた。シラサギが翼を広げ飛び立つ姿を思わせる3センチほどの純白の花が約1000輪ほころび、園内の湿地を彩っている。【見頃を迎えたサギソウ=伊賀市下友生で(8月13日撮影)】

 ラン科の多年草で、本州から九州まで広く分布するが、開発などにより数を減らしており、県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

 同公園によると、今年は例年より遅い8月初旬に開花。月末まで楽しめるという。担当者は「複雑な形だが、花びらの数はたったの3枚。遊歩道の近くできれいに咲いているので、ぜひ観察して」と話した。

 近所から散歩に訪れた60代の女性は「清らかで涼しげなお花ですね」と話していた。

 19日には湿性植物観察会が開かれる。午前10時にビジターコテージに集合後、2時間ほどかけてサギソウを始め夏の植物を職員が案内する。小学生以上対象で、定員15人、参加無料。前日までに、電話またはホームページ(https://mie-mori.jp/ueno/)の専用フォームから申し込む。

 申し込み、問い合わせは同公園(0595・22・2150)まで。

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