名張市と伊賀市青山地区のごみを処理する「伊賀南部クリーンセンター」(伊賀市奥鹿野)の排ガス濃度データ改ざん問題で、運営する伊賀南部環境衛生組合は8月9日、同市阿保の青山ホールで住民説明会を開いた。住民ら約40人が参加し、焼却炉が設計上の性能基準を満たしていたとする検証報告に耳を傾けた。【説明会の様子=伊賀市阿保で】

 改ざん問題は昨年7月に発覚。排ガス中に含まれる窒素酸化物などの有害物質の濃度データが、2009年の竣工時からプラントメーカーの三機工業(東京都)によって組み込まれたプログラムで、組合の定める基準値より低く書き換えられ、運転管理を受託する三機化工建設(同)の社員が手入力で数値を書き換えていたことも判明。昨年9月の組合議会で2社が不正を認め謝罪した。

 組合はこの問題を受け、焼却炉が設計上の性能を有しているかを確認するため、近畿大学院の井田民男教授らに検証を依頼。今年1月下旬から3月上旬にかけて再性能試験を実施し、報告書がまとめられた。

 説明会では検証結果の報告の他、出席した三機工業執行役員の松本昌彦事業部長が「改ざんに関与した社員の懲戒処分を行った。不正プログラムを削除し、帳票データも書き換えができないようにした」などと発覚後の対応について述べた。住民からは「メーカーとして国に報告し、処分を受けないのか」などの声が上がったが、三機側は「組合に報告している」と答えるに留めた。

 参加した同市桐ケ丘の男性(75)は「メーカーと運転管理が同一だと、こういう問題がどうしても起こってくるのでは」と話していた。