包装資材製造の藤森工業(本社・東京都)の三重事業所(名張市滝之原)と名張事業所(同市蔵持町芝出)は8月4日、自社製のフェースシールド400枚を市に寄贈した。市立病院や応急診療所などで使用される。【自社製のフェースシールドを寄贈した藤森工業三重事業所と名張事業所の幹部ら=名張鴻之台1で】

 同社は1976年に名張事業所、2012年に三重事業所を開設。医療用の包装材事業として錠剤を包むシートや、点滴パウチなどを生産している。

 フェースシールドは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、同社が6月から台湾の子会社で製造を始めたもの。プラスチック製で、前が見やすいよう同社の技術を応用して曇り止めの加工を施しているという。前面にハウスネーム「ZACROS」のロゴマークをあしらっている。

 この日、市役所に寄贈品を持参した名張事業所の工谷享所長は「何か地域に貢献できないかと考え、寄贈することにした。有効にご使用いただけたら」と話し、亀井利克市長は「ウイルスとは当面付き合っていかなければならず、必需品。大変ありがたい」と謝辞を述べた。

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