1学期の給食最終日で29(にく)の日の7月29日、名張市内の小学校で地元特産の伊賀牛が給食で提供された。国の臨時交付金を活用した事業で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている生産者を支援し、児童たちに地元食材の良さを知ってもらう狙い。【伊賀牛入りのどんぶりを手に、おいしそうに食べる児童=名張市丸之内で】

 市などによると、伊賀産肉牛生産振興協議会加盟の伊賀地域の畜産農家は計29戸で、約2600頭を飼育。年間約1300頭を出荷しているが、今年は感染拡大による需要の落ち込みで相場が下落した他、4月までの出荷量は前年比で約1割減ったという。

 事業では市がJAいがふるさとを通じて名張市産の伊賀牛肩ロースを中心に市内14小学校の計4460食分に当たる133・8キロを約145万円で購入。タマネギやゴボウ、ニンジンなどと炊き合わせ、どんぶりに入った伊賀米コシヒカリの白飯の上に盛り付け提供した。

 同市丸之内の名張小学校(全校児童419人)には同市下三谷で26頭を飼育する山﨑祥生さんが訪れ、児童に伊賀牛について紹介。「大切な命を頂く。しっかりと食べて」と声を掛けた。どんぶりを味わった5年の森岡那月さん(10)は「ごはんと相性がいい。とってもジューシーでおいしかった」と笑顔で話した。