名張市立箕曲小(夏見)の6年生が授業の一環で栽培している桃が、獣害に遭った。木に登り、被せていた紙袋を破っていることから、アライグマかハクビシンによるものとみられる。7月20日の体験学習は予定を変更して獣害について学ぶ内容を取り入れ、残った約1割の実を収穫した。【説明のため市職員が持参したアライグマの剥製を見る児童=名張市夏見で】

獣害で破られた桃の紙袋=同

 同小では20年ほど前から桃を栽培し、数年前からは収穫までの作業の一部を児童たちが体験している。今年は6月4日に害虫や直射日光を避けるための紙袋を取り付け、7月17日までは順調に育っていたが、20日に被害が発覚した。

 報告を受けた市農林資源室はこの日、係長の岩並伸さん(48)を派遣。特定外来生物・アライグマの剥製を持参し、児童たちに獣害について説明した。岩並さんによると、アライグマはかつて北米からペットとして持ち込まれ、市内では30年ほど前から出没。現在は年間約100頭を駆除しているが、野菜や果実など、農作物の被害が一向に減らないという。

 解説の後、児童たちは地域のボランティアの指導で脚立に登り、残った実を収穫。手にした中山晴貴君(12)は「自分たちが育てた桃が食べられてしまうと思わなかった。残念だけど、獣害について知ることができた」と話していた。

収穫した桃を手に笑顔を見せる児童=同